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小説

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』を読み終えた感想

最近のマイブームとして読書があります。
しばらくはミステリ系に絞って読み進めていこうかと思っています。

そしてミステリ初心者の私が
先日読み終えたばかりの本を一冊紹介いたします。

そして誰もいなくなった 著 アガサ・クリスティー

実は初読みでした。
本書は海外や日本で何度か映像化されているまさしく語り継がれる名作というやつです…!
たまたまですが私は映画もドラマも観ていないので前情報は何もない状態で読みました。

あらすじ

イギリス、デヴォン州の兵隊島に、年齢も職業も異なる8人の男女が招かれた。

2人の召使が出迎えたが、招待状の差出人でこの島の主でもあるオーエン夫妻は、姿を現さないままだった。やがてその招待状は虚偽のものであることがわかった。不安に包まれた晩餐のさなか、彼らの過去の罪を告発する謎の声が響き渡った。告発された罪は事故とも事件ともつかないものだった。その声は蓄音機からのものとすぐに知れるのだが、その直後に生意気な青年が毒薬により死亡する。さらに翌朝には召使の女性が死んでしまう。残された者は、それが童謡「10人のインディアン」を連想させる死に方であること、また10個あったインディアン人形が8個に減っていることに気づく。その上、迎えの船が来なくなったため、残された8人は島から出ることができなくなり、完全な孤立状態となってしまう。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

読み終えての感想

海外文学あるあるですが、登場人物の名前を覚えるまで時間がかかりました。笑


本書ではまずなんの接点もない10人の登場人物のプロフィールを順番に紹介し、
彼らが舞台となる場所に集合するところから物語が動き出します。

王道のクローズド・サークル

みんな大好き孤島ミステリです!

完全に孤立した島、そこが舞台です。
お約束ですが、もちろん悪天候で海は激しく荒れて
定期船は運行不可能!!
もちろん泳いで脱出するなんてことは無理っ!です。

ワクワクしてきました!

リアルタイムで繰り広げらる犯行

この作品はタイトルからも連想できるように順番に登場人物が消えていきます。

死亡者が1人〜3人くらいの時はまだどこか冷静で余裕のある登場人物達も、
死亡者が過半数を越えるとパニックや人間不信になっていくという感じを受けました。

そして、本書は探偵物ではなく現場に居合わせる探偵役なるものが不在なのです!
なんなら主人公も不在なのでは?とも思いました。

トリック

私なりの本書のキーポイント

  • 作中に登場する童謡『10人のインディアン』
  • 10個のインディアン人形
  • 被害者の順番

序盤で発見される「10人のインディアン」とは
簡単に言うと、10人が順番に、それぞれ別の死に方で姿を消していく
童謡のことです。

この童謡とインディアン人形はリンクしていて、
死者が出ると人形も消えます。

私は新たな被害者が出る度に
童謡が書いてあるページに戻って確認していました。笑

物語の結末

この作品のトリック、いわゆるネタバラシは
物語の最後に語られます。

もちろんホラー小説ではないのでもちろん犯人が存在します。
犯人は私からすれば意外な人物。

正直、最初から最後まで私は犯人がわかりませんでした。

  • 10人の中に犯人がいるのか?
  • 11人目の人物が存在するのか?

まず推理する上での大前提のこの二択ですら
どっちどっちどっち?!?!
私はもぞもぞしながら読み進めてました。笑

結論、この大前提の二択は崩壊します。

まとめ

私が思った一番の魅力

古き良き名作と言われ語り継がれる作品には理由がる!

私はただの一般読者なので深い考察などはできませんが、
本書の一番の魅力、それは…

グロさも 悲しさも 色恋も ない文章

なんて言うか、これだけ人が死んでるのに、
読者(私)はあっさり受け入れちゃうんですよね。

そして不必要な情報はカット!
といった具合に無駄に掘り下げられない人間関係。
登場人物達の関係はとっても希薄な関係です。


読者は、提示されたトリックにただ向き合うことになります。

やたらと表現がグロかったり、性的な表現だったり
物語を色付けする要素は私は好きですが、

本書の作者はこういったものを排除し、
今この場で起こっているミステリーを純粋に楽しんでほしい。
そういった狙いもひょっとしたらあったのかもしれません。

誰にでもオススメできる

作者はミステリ界の女王と言われる アガサ・クリスティー

ミステリファンは既に読んだという方が多いと思います。
それくら業界では有名な一冊のようです。

ただ、普段読書をしない人やミステリ初心者の方も
入門の一冊としてはかなりオススメできます。
割と短編なのでボリュームもいい感じです。


ミステリ初心者の私でも楽しめました。
あまりに熱中して1日半で読み終えました。笑