すっかり読書にハマっているDeliaです。
さて、今回は綾辻行人さんの「十角館の殺人」を読了しました。
結論から述べると…
最高に面白かったです。
ミステリ界に大きな影響を与えた作品ということもあって
書評ブログや掲示板でもよく取り上げられていますよね!
なんとか今回もネタバレを見ずにクリアな状態で読むことができました。
綾辻行人「十角館の殺人」
今回この本を手に取ったきっかけはやはり
圧倒的な人気の高さ
ミステリ界に大きな影響を与えた作品として
多くのブログや掲示板などでも語られていて、
私はおすすめミステリを紹介しているブログを拝見して知りました。
どうやらミステリファンにとっては必読レベルの一冊らしく、
これから多くの作品を読んでいきたい私も
ぜひこの機会に!といった感じです。
あらすじ
1986年3月26日、大分県K**大学・推理小説研究会の一行は、角島(つのじま)と呼ばれる無人の孤島を訪れた。彼らの目当ては半年前に凄惨な四重殺人事件が発生した通称・青屋敷跡と、島に唯一残る「十角館」と呼ばれる建物である。彼らはそんな島で1週間を過ごそうというのだ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一方その頃、本土では、研究会のメンバーに宛てて、かつて会員であった中村千織の事故死について告発する怪文書が送りつけられていた。怪文書を受け取った1人である江南孝明は、中村千織の唯一の肉親である中村紅次郎を訪ねる。
読み終えての感想
やたらと高いネットのレビューに加えて
私は綾辻行人さんの作品は初読だったので結構ハードル上がっていたと思います。笑
結論→どっぷりハマりました。
読み終えてすぐにネットの考察記事や解説で復習するくらいには
自分が受けた衝撃を再確認したかった感じです。
あの名作のオマージュ
作品の舞台はみんな大好きクローズド・サークル、孤島です。
そこで起きる連続殺人!
犯人はこの中に?それとも外に?
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」
を彷彿とさせる設定で描かれています。
何を隠そう私はつい先月に「そして誰もいなくなった」を読了しています!
なので読んでいてクスッとくる場面が何回もありました。笑
後に書きますがこの事実はこの本を楽しむ上でとてもラッキーで幸せなことでした。
2つの舞台で並行して進む話
舞台は 孤島 と 本土 の二箇所で並行して進行します。
断然読んでてワクワクするのは今この場で殺人が起きている孤島なんですが、
真相に迫るにつれて本土でも重要な手がかりが発見され…
やがて衝撃の事実が発覚する…
巧妙な叙述トリック
叙述トリックとは?
一部の情報を伏せることで読者に事実を誤認させるテクニックのことです。
文章から得られる情報を頼りに人物像や状況を想像しています。その際にある程度思い込みや先入観がはたらくことを利用して、勘違いをさせるのです。
まさにこの小説は 叙述トリック を楽しむ作品!
随所に読者のミスリードを誘う仕掛けが施されています。
特に「そして誰もいなくなった」のトリックを知っている読者からすると
うまい具合に誘導されると思います。
私は気持ちいくらいに騙されました。真相がわかった時はもう快感でした。笑
衝撃の一行
これはもう様々なレビュー記事でも語られていますね。笑
それでも、この作品の一番の鳥肌ポイントに触れないわけにも行きません。
散りばめられた叙述トリックがついに明かされ、
読者はたったこの「一行」のセリフで一気に真相に直面することになります。
私は正直「ほほん/////」と声が漏れてしまいました。
ほとんどの読者が「まじか!やられたああ!」と思ったことでしょう。
まとめ
結論から言うと
普段ミステリを読まない友人にもおすすめできる一冊です。
それくらい読みやすい文章でした。←重要
やたら難しい単語の多い小説は疲れてしまいますからね笑。
ラストに一気に収束する衝撃感
個性豊かなキャラクターたちの掛け合い
叙述トリックを用いたミスリード
殺人の際の物理トリックは結構ゴリ押し感があったりしますが
作者の掌で踊りたい!騙されたい!人は絶対読んだ方がいいです。
結局ミスリードに引っかかる読者こそが一番ミステリを楽しめてるのかもしれませんね!